神戸経済ニュース 編集長ブログ

神戸経済ニュース(https://news.kobekeizai.jp)の編集長・山本学のブログです

中止と延期

 成人式を「中止」とツイートした神戸市長が、「延期」としなかったのはなぜか、と釈明させられていた。これについては、お気の毒なことだ。「中止」というのは取りやめてしまって二度としない、という意味に受け止めるのが一般的だろうか。たとえば甲子園で開催する阪神タイガースの試合は、雨が降ると中止になるが、多くの場合、代わりの日程が用意されている。運動会も雨で中止になるが、それは必ずしも代わりの日に運動会を開催しないことを意味するのだろうか。

 問題があるのは「中止」のツイートを「完全になくなる」と早とちりして、神戸市に「かわいそう、延期にしてあげて」と電凸した人たち(結構いたらしい)の方ではないの? もっというと、緊急事態宣言が延長されて1年間を超えるような事態になれば、そもそも成人式とか言ってる場合ではなくなるように思われるし、そうでなくても結果的に開催できなくなることもあるだろう。事態は流動的なのだ。だからこそ、11日に開催されるかどうかの1点だけが焦点になる。

 成人式は、そりゃあ一生の思い出なのかもしれないけれど、20歳のころに東京の大学に通っていて、翌日がリポート提出日だった僕は、成人式に出席しなかった。だから開催しなくてよいとも思わないけど、少なくとも僕は、それでもごく普通に生きている。物事にはバランスってものがあるし、それはその場のムードや偉い人の意向だけで決めるべきではないと冷静になるのがメディアの役割なのだから、そこはしっかり忘れないようにしたいと思う。

 

大阪都構想

 賛否が拮抗したということは「いい問題設定なのではないか」という見方と、「そもそも決められないことなので、サイコロを振った時と同じ結果になった」という見方の両方が可能であるように思う。

 とはいえ大阪の外に住むものとしては、今回の結論について「大阪のことは大阪で決める」というのを「大阪は大阪以外のことを考えない」と読み替えることができるのだとすれば、そもそもそれが府市合わせの原因やろうという印象を禁じ得ない。

 大都市はその都市の住民だけのものではない。というか、その都市の住民以外に開かれることによって、都市は成長できるので。

 

兵庫県の公用車問題

センチュリーをレクサスに変えれば7年間で2000万円近くは減らせると思うけど、もっとランニングで赤字が出ると想像される「兵庫津ミュージアム」については黙ったままなのか。自動車っていう卑近な例ならテレビもわかりやすいというわけか。その観点で、ワイドショーを中心としたテレビの報道は公益性を逸している。

国産車

ひとことで言うと、センチュリーって知事とかが乗る車じゃん? ってことではないのか。しかもリースだろ。
レクサスやめてポルシェやランボルギーニに乗ってたら、そら騒いだほうがいいだろうけど。
もっと大事なことがあるだろう、という気がする。
 

内定式

そもそも開催するのはどうなのか。いわゆる内定拘束の一種でしょ。だから、できるだけみんな、同じ日である10月1日に開催して、出席しないと内定辞退を迫るという、非常に問題の多い行事のように思われる。パソコンを2台用意して、同時に2社のオンライン内定式に出席した猛者とかいなかったのだろうか。そういう人が見つけられれば、神戸経済ニュースでも内定式を取り上げたと思う。

「白旗」のサイン

 ネット上で見かける論争では、論理が詰まっていない人の典型的な特徴があって興味深い。そういう人は、なぜか多くの場合に言葉遣いが攻撃的だ。態度が居丈高とでもいうべきか。そして、あなたのいうことはおかしいですよと論理的に指摘されると「理解できないお前が悪い」とか言い出す。そんな証拠あるのと問われると、「お前が探せ」とか言い出す。

 自分で分かりやすく説明する能力がないのなら、最初から偉そうにしなければいいのに、と思う。残念ながらネット上でなくても普段から、そういう人っている。会社でエラいポジションの人に多いというのは思い込みだろうか。偉そうにして実は白旗を掲げてるのって、おそらく自分が思っている以上に惨めに見えるのではないか。気をつけたい。

 

暑さでノビる。

 自転車の「虫ゴム」を交換した。前回交換したのは東京だったから、2年半以上取り替えていなかったことは間違いないが、やはりこの暑さでゴムが伸びてしまったのだろうか。こちらは暑さでノビる寸前だ。室内ではエアコンを使うにしても、移動する屋外の暑さには困る。そして室内外の温度差も体力を使いそう。虫ゴムのようにならないよう、いかにして暑さを乗り切るか。