神戸経済ニュース 編集長ブログ

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「BE KOBE」の碑に柔軟な発想を?

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  よじ登る人がやたらと多いので地面と碑の接合部に亀裂が入り、それで修理をしているのだそうだ。スタバで飲み物を買おうと思って、たまたま近くを通りがかったところ、工事中であるにもかかわらず、これを背景に記念撮影している人がいた。そこまでの人気だとすれば、もういくら「登らないで」といった注意喚起をしても無理だろう。よじ登る人をゼロにするのは難しい。

 そこで神戸市に提案したいのは、もう物理的に登れなくしてしまってはどうか。スポンジのような柔軟な素材を使えば、よじ登ろうとした瞬間に沈んでしまう。しかし普段はきちんと立っているので、普通に記念撮影する分には何の問題もないし、ライトアップだってできる。

 つまり、「BE KOBE」だけに最初からベコベコ(BEKOBEKO)の素材を使うという・・・あきませんやろか。そらあかんわな。

 

(冗談を書いているので、マジレスするのはやめてください)

普通はITでカバーしようとか考える

 毎月勤労統計がデタラメだったかもしれない、その背景には厚労省で統計の専門家が育っていないことがある--という話になっている。一義的には、それはその通りなのだろうけど、かつて会社員時代に統計コンテンツを担当した身としては、担当者に昔ほどの専門知識は不要なのではないか、とも思う。手元の表計算ソフト(たとえばExcel)では、かなりのことができる。使い方が分からなくても、検索すれば出てくる。専用のソフトを使ってもいいし、個人情報を隠した形で集計の部分だけ外注することも可能だろう。

  それに人員削減や人事異動の影響を、普通はIT(情報技術)でカバーしようと考えるはずだ。長く担当した人が異動になれば、最初の1カ月くらいは前任者にアドバイスを受けたりするものだけれど、その際にもグループウエアなどのITが有力なツールになる。また一般的には、仕事にITを投入することによって作業フローが整理されるので、マニュアル化も進展する。統計コンテンツの担当を引き継いだとき、一部の調査ではすでに協力先がウェブ上で回答すればいいようになっていて、「ボタンを押すだけで報告書まで作成できる」という調査もあった。結果として最も大事な名簿の管理(協力先探し)に多くの時間を割くことができた。

  統計でのオペレーションミスがあったのは、要するに統計の作業手順をブラッシュアップしていなかったからだろう。担当になれば通常は自分のために(評価されるためにとか、早く帰るためにとか)仕事を効率化するものだが、それを奨励しない職場だったのだとすれば、それはもう体質としか言いようがない。今回統計の不祥事が相次いだ旧労働省。体質を垣間見たと思ったのは昨年、同省関連で最も身近な機関である職業安定所ハローワーク)に行ったときのことだ。驚いたのは、窓口では失業者の実名、しかもフルネームを大声で叫んでいた。失業者をさらし者にする意図はないとは思う。しかし名前を大声で叫ぶかね。いまどき病院でも番号でしか呼ばれないというのに。

  人権感覚だって昭和の時代とは大きく変わっている。少なくとも、そこに職業安定所は対応していない。一事が万事ということでもないのだろうが、役所の仕事の中身が昭和時代と一切変わらないまま、人員削減などが進んだのであれば、そりゃあミスも出るだろう。そして隠せるものは隠した方が良い、と考えるのも昭和の感覚だ。いずれ明るみに出るのが、ITが普及した社会だと考えたほうがよい。必ず誰かが検証するし、必ず誰かがつぶやいたりする。しかし役所の体質改善って、どうやって進めるのだろう。トップ(大臣)はコロコロ変わるし、市場原理も働かない。難しい。

 

初詣まだです。

 あけましておめでとうございます。

 新年の運試しということで、おみくじの1つも引いてみようと思うのですが、近所の神社が3が日はずっと混雑していて初詣もできていないのが現状。今年は「神戸経済ニュース」にとって正念場ですので(と毎年、言っていますが)、なんとか気合いを入れておみくじも引きたいところですが、新年早々ずっこけています。

 今年は「神戸経済ニュース」の知名度を神戸で大幅に引き上げる必要があると考えております。そのための効果的な広告方法とは何か、慎重に検討していきたいなと。「神戸経済ニュース」という、ありきたりな名称は(おそらく老舗感があるので)初めての取材先でも警戒されにくいのが、「ぜひ神戸経済ニュースに書いてもらいたい」という理解のある取材先が、もっと増えればと思っています。

 これは取材先のゴマスリ記事を乱発するということでは、もちろんありません。他人に何かを表現してもらうと、物事を客観化できたり、自ら意図していないことを発見したりします。「公平・簡素」というと税制改革のスローガンみたいですが、不必要に盛り上げないというのは、正確に伝えるためには必要なことだろうと思います。そこに理解のある取材先が増えればいいなと。

 もちろん読者も、もっともっと増えてほしいです。隣の人にも神戸経済ニュースを! 明日に礼拝、夕べに感謝、1日に1度は神戸経済ニュースって面白いよとお友達に聞こえるように唱えていただければ幸いかと。今年も神戸経済について、さまざまな角度からお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

東京では知られてない全国大会

 16日に神戸市外国語大学で開かれた「全国大学生マーケティングコンテスト」の決勝は、とてもハイレベルだった。どうしたら「ターゲット・デート・ファンド」という金融商品を普及させることができるか、というフィデリティ投信が本当に困っている課題を学生たちが考えて、英語でプレゼンした。日本語でも困難きわまりないテーマだというのに、学生たちは本当によく勉強していると思った。

 参加した大学は神戸市外大のほか東京、大阪、鳥取と広がりがあった。神戸市外大を本拠地に活動している団体が主催しているから東京では気づかれにくいのかもしれないが、英語教育をテーマにしているマスコミは、もっと取材したほうがよいのではないか。しかも話題は最先端の運用商品だ。フィデリティからの情報提供もあったのだろうが、日本語の一般書籍ではほぼ見かけない話を盛り込んでいたチームもあった(しかも、たぶん正しい知識だった)。

 そのうえ1等には賞金20万円に加えて、意識の高い今時の学生さんが憧れるフェデリティでのインターンだ。卒業後、資産運用や金融の業界に進まなかったとしても、いろいろ勉強になるだろう。少々うらやましいと思う半面、それほど学生時代に勉強していただろうかと振り返ってしまう。それほど彼らは勉強していたと思う。ほんとに偉い。

 全国大学生マーケティングコンテストは今回が8回目。全国大会は毎回、神戸市外大で開いているそうだ。こういう全国大会が細々と(といえば失礼か)ではあるけれど、東京以外の場所で確実に参加者を集め、継続されているというのは心強い。全国に発信する価値のある情報を東京以外で生み出しているということだ。そういうのは拾い集めて、少なくとも順位ぐらいは、東京でも札幌でもロサンゼルスでも、スリジャヤワルダナプラコッテでも知ることができるようにしたいと思う。

 

神戸ルミナリエ

 神戸ルミナリエをきちんと観覧したのは23年ぶりだ。1995年に開催した初のルミナリエを見て以来、ずっとルミナリエの時期は東京にいたからだ。去年は偶然にも神戸に用事があって、東遊園地の部分だけ、ちらりとルミナリエを観覧した。ルミナリエに近いものとしては、1999年から2000年の年またぎに開催された「東京ミレナリオ」を見物した記憶がある。東京ミレナリオは05〜06年の第7回まで開催したらしいが見られたのは初回だけだった。

 なぜ1回しか見られなかったのだろうと考えてみると、東京ミレナリオは年末年始の開催だったので、ちょうど神戸に帰省する期間だ。初回は例の2000年問題で、年末年始は東京の自宅で待機するよう言われていたのではなかったか。Y2K。あったね。久しぶりに思い出した。これまでは要するに、神戸ルミナリエの時には東京にいて、東京ミレナリオの時には神戸に帰っていて、すれ違っていたのか。

 東京ミレナリオは結局、東京駅のリニューアルなどもあって7回で終わってしまった。それを思うとITバブル崩壊、リーマンショックを乗り越えて、24回も続いている神戸ルミナリエは驚きというほかない。神戸ルミナリエに追悼や鎮魂を感じられるか、と神戸ではしばしば問われるのだけれど、続いているということ自体に、それを感じても良いのではないかとさえ思う。

 

議論のタイミング

 神戸市が掲げていた「認知症の人にやさしいまちづくり条例」の改正案が5日に可決・成立したのをうけて、各紙が一斉に報じていたけど、なぜこのタイミングなんだろうか。ポイントは市民税が年400円増税になるという点なのだけど、可決・成立してから「増税に賛否両論」といった記事を書いても、読者は共感できただろうか。「もう決まったんやろ」というのが普通の反応だろう。

 神戸市はもともと増税になることを示していたわけだし、それに対して住民に議論をしてほしいと呼びかけていた。この件に関しては市長も相当な覚悟で取り組んだということらしいし、行政サイドは終始「正攻法」だったように思える。一方でメディアが付いていかなかったのは、なぜだろう。(ちなみに神戸経済ニュースでは認知症がメーンのテーマではないが、財政に関わる話題として9月20日に触れていた)

 賛成する住民が多いのならそれを伝えるのもメディアの仕事だろうし、神戸市だって「なるほどな」という意見が出てくれば中身を修正したかったに違いない。パブリックコメントには629件という、神戸市としては多数の意見が集まったという。他人事ながら、いわゆる社会ネタを得意とするメディアは、もっと議論を盛り上げるタイミングがあったと歯噛みしているに違いない。

 

Lex column のソフトバンクIPO

  1-2日付のFinanacial Times がソフトバンク通信子会社のIPOをLex Columnで取り上げていた。株式市場の個別銘柄を取り上げる名物コラムだ。Lex はたぶん「London EXchange」(ロンドン取引所)のことだけど、たまに日本株も取り上げられる。だが、日本のIPOが取り上げらるのは珍しいかもしれない。

 30日に証券会社が決めた仮条件は1500円の1本値。ブルームバーグによると1本値の仮条件は日本初らしい。この価格に対して同コラムは「unattractive valuation(魅力に乏しい価格)」「This IPO deserves to be left at home(家に置いておいて)」と手厳しい。

 しかもタイトルがひどい。いわく「cell side」だそうだ。ソフトバンクの通信子会社は、いうまでもなく日本で最初にiPhoneを売り出したcell phone(携帯電話)の通信会社であることに引っ掛けた。証券業界では、証券会社のことを株を売る人「sell side」、投資家のことを株を買う人「buy side」という。

 売る側の都合で決まった値段ということを言いたいのだろうか。だから個人投資家向けなのであり、個人の居場所であるhomeに置いておけ、ということらしい。Lexはいかにも英国っぽい皮肉が効いていることことでも知られるコラムだ。きちんと読者の期待に応えたということか。