神戸経済ニュース 編集長ブログ

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神戸ルミナリエ

 神戸ルミナリエをきちんと観覧したのは23年ぶりだ。1995年に開催した初のルミナリエを見て以来、ずっとルミナリエの時期は東京にいたからだ。去年は偶然にも神戸に用事があって、東遊園地の部分だけ、ちらりとルミナリエを観覧した。ルミナリエに近いものとしては、1999年から2000年の年またぎに開催された「東京ミレナリオ」を見物した記憶がある。東京ミレナリオは05〜06年の第7回まで開催したらしいが見られたのは初回だけだった。

 なぜ1回しか見られなかったのだろうと考えてみると、東京ミレナリオは年末年始の開催だったので、ちょうど神戸に帰省する期間だ。初回は例の2000年問題で、年末年始は東京の自宅で待機するよう言われていたのではなかったか。Y2K。あったね。久しぶりに思い出した。これまでは要するに、神戸ルミナリエの時には東京にいて、東京ミレナリオの時には神戸に帰っていて、すれ違っていたのか。

 東京ミレナリオは結局、東京駅のリニューアルなどもあって7回で終わってしまった。それを思うとITバブル崩壊、リーマンショックを乗り越えて、24回も続いている神戸ルミナリエは驚きというほかない。神戸ルミナリエに追悼や鎮魂を感じられるか、と神戸ではしばしば問われるのだけれど、続いているということ自体に、それを感じても良いのではないかとさえ思う。

 

議論のタイミング

 神戸市が掲げていた「認知症の人にやさしいまちづくり条例」の改正案が5日に可決・成立したのをうけて、各紙が一斉に報じていたけど、なぜこのタイミングなんだろうか。ポイントは市民税が年400円増税になるという点なのだけど、可決・成立してから「増税に賛否両論」といった記事を書いても、読者は共感できただろうか。「もう決まったんやろ」というのが普通の反応だろう。

 神戸市はもともと増税になることを示していたわけだし、それに対して住民に議論をしてほしいと呼びかけていた。この件に関しては市長も相当な覚悟で取り組んだということらしいし、行政サイドは終始「正攻法」だったように思える。一方でメディアが付いていかなかったのは、なぜだろう。(ちなみに神戸経済ニュースでは認知症がメーンのテーマではないが、財政に関わる話題として9月20日に触れていた)

 賛成する住民が多いのならそれを伝えるのもメディアの仕事だろうし、神戸市だって「なるほどな」という意見が出てくれば中身を修正したかったに違いない。パブリックコメントには629件という、神戸市としては多数の意見が集まったという。他人事ながら、いわゆる社会ネタを得意とするメディアは、もっと議論を盛り上げるタイミングがあったと歯噛みしているに違いない。

 

Lex column のソフトバンクIPO

  1-2日付のFinanacial Times がソフトバンク通信子会社のIPOをLex Columnで取り上げていた。株式市場の個別銘柄を取り上げる名物コラムだ。Lex はたぶん「London EXchange」(ロンドン取引所)のことだけど、たまに日本株も取り上げられる。だが、日本のIPOが取り上げらるのは珍しいかもしれない。

 30日に証券会社が決めた仮条件は1500円の1本値。ブルームバーグによると1本値の仮条件は日本初らしい。この価格に対して同コラムは「unattractive valuation(魅力に乏しい価格)」「This IPO deserves to be left at home(家に置いておいて)」と手厳しい。

 しかもタイトルがひどい。いわく「cell side」だそうだ。ソフトバンクの通信子会社は、いうまでもなく日本で最初にiPhoneを売り出したcell phone(携帯電話)の通信会社であることに引っ掛けた。証券業界では、証券会社のことを株を売る人「sell side」、投資家のことを株を買う人「buy side」という。

 売る側の都合で決まった値段ということを言いたいのだろうか。だから個人投資家向けなのであり、個人の居場所であるhomeに置いておけ、ということらしい。Lexはいかにも英国っぽい皮肉が効いていることことでも知られるコラムだ。きちんと読者の期待に応えたということか。

 

勝谷誠彦氏が死去

 2017年の兵庫県知事選に立候補したコラムニストの勝谷誠彦さんが亡くなったそうだ。 個人的な面識はないけれど、わざわざ負けると分かっている知事選に出馬するという奇特な人を失ったのは、とても残念だ。勝谷さんが立候補していなかったら、おそらく知事選は無風状態で、さらに低い投票率だったろう。

  「明るく楽しい兵庫県」。結果的に善戦した。勝谷氏の健闘は現職知事に大きな緊張感をもたらしたという点で、功績があったと言って良いのではないか。

 だいたいの組織は10年もトップが変わらなければ、トップの周囲にはイエスマンしかいなくなるのではないか。逮捕された日産自動車のゴーン前会長は、20年間トップにとどまり続けた。現職の井戸敏三知事もまた、現在の任期が終わればトップに20年間とどまることになる。

  勝谷誠彦さんのご冥福をお祈りします。

自己紹介 編集長敬白

はじめまして。神戸経済ニュース編集長の山本学と申します。

 

 こちらでは、神戸経済ニュースとはほぼ無関係に、うだうだ話をつづりたいと思います。趣味のブログです。よろしくお願いします。文体も気分によって「です」「ます」になったり「だ」「である」になったりすると思います。読みにくいこともあるかもしれませんが、ぜひご容赦いただきたいと思います。

  そのうち、神戸経済ニュース創刊の経緯などを書いていきたいと思うのですが、最初ということで、まずは自己紹介をしたいと思います。

  1976年生まれです。幼稚園、小学校、中学校と神戸市立の学校に通いました。当時の神戸市立び中学校はすべて丸坊主でした。それがイヤで灘中をめざしたのですが、そんな動機で灘中を受けて通るわけもなく、丸坊主に甘んじたのでした。

  高校は埼玉県本庄市というところで下宿して、早稲田大学の付属校に通いました。灘中の受験で、受験は懲りたので、とにかく中学では大学の付属校を目指したのでした。どうせ大学で東京に行くのなら、高校から行ってしまえということです。

  大学を卒業したあとは、日本経済新聞の子会社のQUICKという会社で2018年3月まで19年間、株式市場など金融市場の情報と関わりました。親会社の日経に出向することもあり、通算10年ほど、日経の記者として相場に関わったことになります。

  日経では主として日経QUICKニュースという、日経グループで通信社機能を担う部署に所属しました。新聞の仕事をしたのは1年半でした。それでも「新聞って、こうやって作っているのか」というのが違った角度から見られたのは、いまにして思えば楽しい体験でした。当時はなかなか苦しかったけど。

  記者として最も長かったのはマーケット速報です。株、債券、外為、短期金融市場で、その参加者、市場開設者など、いろいろと話を聞きにいきます。昔は証券取引所もあったということですが、いま神戸には形としての金融市場がなくなってしまいました。外為も東京一極集中です。神戸ではできない体験だったと思います。

  経済記者の英訳は「economic writer」ではなく「financial writer」だそうです。これを逆に日本語訳すると金融記者になりそうなものですが、金融こそ経済の起点ということかもしれません。ありがたいことに金融の記事なら経験があります。お金の動きを説明することこそ経済ニュースと心得て、日々の神戸経済ニュースもお届けしたいと思っています。