神戸経済ニュース 編集長ブログ

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神戸ABCの旅(6)「F」再度公園

●第6回 「F」 再度公園

 シリーズ「神戸ABCの旅」ですが、ようやく第6回です。神戸の地名をアルファベット順に1カ所ずつ訪ねていくうちに、長らく離れていた神戸の土地勘も戻るのではないか、という企画です。こんな調子では、なかなか土地勘は戻りませんね。しばらくぶりですが、お付き合いください。

 

 なかなかFで始まる地名が決まらないうちに、ずるずると間隔が空きっぱなしになっていましたが、ようやくこれに乗ったわけです。

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土日祝のみ運転する25系統

 

 神戸市バスなのに、なぜか三宮バスターミナルの有馬や淡路島へ行くバスと同じ乗り場から乗車します。森林植物園行きですが、もちろん森林植物園までは行きません。行くのは「F」の再度公園です。車両は普通の路線バスですが、「バスはこれから市街地を抜けて…」と観光案内のアナウンスがテープで流れます。片道420円、約30分のバスの旅。もちろんイコカやパスモも使えます。

 

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再度公園・修法が原池

 バスを降りてバス停から少し歩くと、再度公園にある修法が原(しおがはら)池のほとりに出ます。修法が原。どういうルートをたどったのか分かりませんが、小学校の遠足で来て以来だと思います。上の写真の画面左に見えている小屋風の建物は、以前はボートハウスだったのですが、カフェなどの施設に模様替えしたというのは神戸市の発表で知っていたわけです。それで、いちど来てみようかなと。

 

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修法が原の広場側から見た修法が原池

 この風景を見て少し思い出したのでした。遠足で修法が原に来たのは小学校6年生のとき。クラスで仲間割れをしたのか何なのか、理由は知らないけれど隣のクラスの女の子がワーワー泣いていました。泣いている女の子がいると、その子をかばう女の子たちが取り囲み、やはり男子ともめていました。なぜ、そんなことを覚えていたのかというと、泣いていた女の子がかぶっていた帽子に、ものすごく大きく「SMILE」と書いてあったからでした。傍観者だった者としては「これがほんまの泣き笑いか」とか思ったのだったと思います。

 

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コーヒーとスコーン

 ボートハウスだった建物は単なるカフェではなく、再度公園を活性化する拠点として活用するそうです。有機野菜を販売するマルシェを開催したり、修法が原池でスタンドアップパドル(SUP)の会を開くときの拠点にしたり、ボートハウスの2階を使ってフラワーアレンジメント教室を開いたりするといいます。というわけで、お茶とお菓子を買うのと同時にハンモックの貸し出しもありました。これはゆっくりできる。静かだし。

 

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借りて来たハンモック

 ちなみに、この日はたまたまライブ演奏を開催する日でした。午後1時から始まった最初のプログラムはボサノバ。少し離れてうっすらとボサノバを聞きながら、ハンモックに揺られて、なんという予想外のリゾート気分。これはやばい。これからバスで三宮に戻って、また原稿を書く作業に移る意欲が後退してしまいそう。ちなみにハンモックというのは、カンタロープ・アイランドとかの作曲者ではありません。(それはハンコック)

 

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ライブの風景

 次回のライブは11月だそうですが、残念なことにボートハウスのホームページは作っていないそうで、詳しい行事予定がよくわからないのです。紅葉も美しいということなので、近いうちにまた行きたいなと。六甲・摩耶の商業施設とは少し離れていて、静かな雰囲気がすばらしい。駐車場もあります。

 

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弘法大師の碑

 弘法大師が入唐する際に参詣し、戻った後にも再度参詣したことで、再度山と呼ぶようになったという言い伝えがあるそうです。その弘法大師の言い伝えが定着したからか、塩が原池と呼ばれていた池に「修法が原池」と別の字を当てて従来通りシオガハラと読ませるようになったという説があるようです。