神戸経済ニュース 編集長ブログ

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神戸ABCの旅(4)「D」道場(後編)

●第4回 「D」 道場(後編)

 

前編はこちら。

 

 シリーズ「神戸ABCの旅」の第4回の後編です。Dが頭文字である神戸市内の地名「道場」を訪ねています。どちらかというと、後編は余談という風情です。

 塩田八幡宮で対面した意外なものといえば、これでした。

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巨大みくじ(許可を得て撮影しています)

 大きさが伝わりにくいかもしれませんが、ひと抱えもあるおみくじが、おそらくここの名物になっていることかと思います。八幡宮さまにごあいさつをした後、おみくじを引いてみると、結果は「吉」でした。商売にしても何にしても、どの項目を見ても「そのうち良くなるから、いまはおとなしくしとけ」という内容でした。おとなしくしていて良いことがあるのなら、それでも良いのかもしれません。

 というわけで塩田八幡宮から下山して、再び神鉄道場駅をめざして歩き始めました。

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道場町案内図

 4月に発足したばかりの北神区役所が関係した真新しい案内図の隣にあったのは、道場町の案内図でした。ややくたびれた形の案内図でしたら、これが道場駅の前にあるとありがたかったね。もとよりJRの道場駅前においても、ふらっと道場を訪れる人も珍しいと思われるので、なかなか役に立たないのかもしれませんが。

 この案内図や手元のスマートフォンなどを頼りに神鉄道場駅をめざしていると、「松原城跡」という城跡があったのが分かります。駅のすぐそばということもあって、これは立ち寄ってみなくては。そう思って近づいていったのですが、行ってみると、こういう感じでした。

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原城の入り口

 「立入禁止」ですかそうですか。それでも史跡なのだから、何かあるだろうと思いつつ周囲をウロウロしても何も見当たらないので、これは誰かに聞くしかないのかなと思い、ラーメン屋さんに入ります。上の写真の立ち入り禁止の表示の左側に見えている建物が、ラーメン屋さん「中華そば ふじた」さんなのです。

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ワンタンメン

 思わずワンタンメンを注文してしまったのですが、美味しかったです。ネギの下に隠れて見えませんが、ワンタンも結構たくさん入っていました。松原城跡の話も聞いてみると、「いまは発掘調査中なので入れない」とのこと。なんでも開発があるので、という話でした。非常に残念です。それにしても史跡であることを示す案内板ぐらいはないのかと探してみると。立ち入り禁止を示すロープの随分向こうに、案内板が立っているのが見えました。残念ながら、案内板の中身を確認することはできませんでした。

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原城

 この築山みたいな小高い丘みたいな盛り上がりが、松原城跡です。神鉄道場駅を通り過ぎて、ニュータウン「鹿の子台」から撮影しました。松原城跡の向こう側にラーメン屋さんがある、という位置関係です。入れないはずなのですが、青い服を来た人がいますよね。作業員さんでしょうか? 何か作業をしている風情でもないですし、しかも訪れたのは祝日だったのですが。

 ところでこれ、戦国時代の歴史的な遺産だと思うわけですが、開発で取り壊してしまうのでしょうか。取り壊して何を作るのでしょうか。住宅とかショッピングセンターとか作るのなら、人口減少で空き家が増えているご時世。城跡のまま入場料を取った方が長い目で見てよほど儲かると思いますが・・・。

 

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 神鉄道場駅です。JRの道場駅とは反対側が正面になっています。ニュータウン「鹿の子台」に向けて開かれた駅舎ということでしょう。古くからの道場町の側は出入り口としては階段が一本あるだけで、簡素なものでした。ところで、この駅ですが、こんな看板も出ていました。

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 もっと早く気がつくべきだったのかもしれませんが、柔道場、空手道場、神鉄道場、という感じですね。神鉄について研鑽を積むには、ここに来る必要がありそうです。そういえば、ここに来るまでに「道場児童館」というのもありました。道場なのか、児童館なのか、はっきりしてほしいという要望は・・・たぶんないと思います。

 この辺の神戸電鉄は単線で、神鉄道場はすれ違いのできない駅ということです。ただこれ、航空写真を見ると、昔はすれ違いができる駅だったのを、線路を撤去した感じですね。いずれにしても、行きたい方向とは反対の電車がくると、しばらく目的の電車は来ないということになります。新開地方面行きの電車に乗ろうとしていると、三田行きの電車がくるということでしたので、しばらく駅の外にいることにしました。すると来た電車は、ちょうどヘッドマークを付けた電車でした。

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 「平成から令和へ」。神戸電鉄の列車のなかでも3編成しかない、このヘッドマークを付けた列車に偶然にも遭遇。幸先のよい令和のスタートだと思いたいです。

 

▽シリーズ「神戸ABCの旅」

 ・第3回 「C」 センタープラザ

 ・第2回 「B」 弁天町(べんてんちょう)

 ・第1回 「A」 相生橋(あいおいばし)