神戸経済ニュース 編集長ブログ

神戸経済ニュース(https://news.kobekeizai.jp)の編集長・山本学のブログです

オンライン飲み会

 オンライン飲み会。いまさら話題になっているけど、個人的には以前あった「Google+」(グーグルプラス)のハングアウト機能(現在のグーグルハングアウト)を使って、東日本大震災の直後ぐらいから結構頻繁に参加していた。きっかけは震災とは特に関係なかったのだけれど、そのころ東京から地方に引っ越す友達が多かったことだ。つい先週も当時の友達で集まった。自分は神戸にいて、友達は東京、川崎、名古屋、京都といった具合だ。

 残業中、すでに飲み会を始めている居酒屋と自分の職場をつないで、居酒屋トークに口をはさみながら仕事をしたという不埒なことも過去にはあった(どう考えても捗らないので結局、いったん途中で接続を切ったかもしれない)。

 大型テレビに簡単なコンピューターを組み込んでネット接続し、テレビ電話で孫と離しませんかという売り方をしていた家電メーカーもあったが、定着しなかったようだ。しかし、今回の新型コロナをきっかけに、これまでは(おじさんたちがやりたくないという理由で)変わり者のすることだった(とされていた)テレワークも定着。不謹慎かもしれないが、災禍は時代を変えることを実感する。

 

延期になった五輪

 延期になった五輪・パラリンピックで、もしも来年、東京の競技場の手配ができない競技が発生した場合、マラソンを札幌でするみたいに、東京以外の都市で引き受ける可能性はあるのだろうか。オリンピックでもパラリンピックでも、1競技ぐらい神戸に来ないかなあと、ちょっと期待してみたりする。

 

「ゆるキャン△」

 放送の終わった「ゆるキャン△」のドラマに好感を持ったのは、関西弁で話す登場人物「犬山あおい」の関西弁が正確だったからだ。耳のいい役者さんなのだと思われる。

 それにしても、山梨県はそんなにアウトドアが盛んなのだろうか。確かに立地はキャンプに向いている気はする。富士山の裾野にはキャンプに適した場所が多いのも分かるが、実際はどうなのだろう。

 神戸は山が近い割には、キャンプ場がそれほど多いわけではない。六甲山に登っても日帰りできるからだろう。人工スキー場を夏季に利用する「六甲山カンツリーハウス」でも、できるのはデイキャンプ(バーベキュー)だけだ。

 ただ野営とかアウトドアは楽しいばかりでなくて、万が一の時に役に立つ知識がいろいろある。そういう観点でキャンプ道具が家にあるのは悪くないし、ソロキャンプをきっかけにラジオを聞く習慣が身につくなら、さらに良いのではないか。

 

新型コロナ感染者、常識的すぎる神戸市の判断

 神戸市内で判明した新型コロナウイルスの感染者が何区に住んでいるのか、何線を使って通勤したのか明らかにしなかったことで、一部の人が反発していると、神戸新聞が伝えている。しかし、神戸市の判断は、あまりにも常識的で、妥当というほかない。仮に感染者が神戸市中央区の住民だったとして、中央区から引っ越すのだろうか。それで感染が防げるのだろうか。あるいは、まだ感染者がみつかっていない芦屋市や明石市に引っ越せば、感染は免れるのだろうか。

 また「自分がウイルスを撒(ま)き散らさないように、感染者と同じ空間に居たかどうかを知りたい」という観点から、感染者が利用していた路線を知りたがる人もいる。それならむしろ、そんなあなたの今の体調を心配した方がよいのではないか。ウイルスを撒き散らすとき、せきが出るとかクシャミをするとか、何らかの身体的な動作を伴う。そういう状態になれば会社や学校を休めばいいだけだ。つり革などからの接触感染を心配するなら、きちんと手を洗うべきだ。それらは日本だけで年間数千人(2019年は3000人超)の死者が出ているインフルエンザの対策にもなる。

 アフラックは自社の従業員が感染者であることを公表したが、それはアフラックの判断だ。公表することが保険会社としての評価を高めるということに相違ない。いわゆるリスク・コミュニケーションで、その意図はなくても黙っていると「隠蔽だ」とメディアに攻撃されるという判断だと考えられる。特にアフラックの感染者が所属したコールセンターは、人の密度が高い職場なので、感染を防止する対策を取ったとアピールすることは、会社の評判を維持するためにきわめて有効だろう。アフラックが自社に感染者が発生したのを明かすのが、彼らの企業価値に影響するという判断は合理的だ。

 3月5日に開かれた神戸市長の記者会見の動画を見れば分かるが、神戸新聞は神戸市が感染者の個人情報を明かすことにこだわって、複数回にわたって別の記者が類似の質問をしている。感染者がどんな人かを具体的に報じることは、事件事故の被害者のプライバシーが注目されるのと同じで、のぞき見趣味にかなう。異物を排除したいという、一種の排他主義(趣味?)も満足させる。それは新聞の売り上げやサイトのクリック数につながるだろう。

 そこで自分たちの商売上の希望がかなわなかったからといって、「みんなが反発している」と言って市長を攻撃するというのは、あまりにも幼稚すぎる。こんなことが通用するのも、戦後70年超にわたって神戸を地元とする報道機関の存在を、神戸新聞グループの事実上1社だけしか認めてこなかったという、記者クラブ制度(新規参入を排除する官制カルテル組織)の弊害以外の何物でもない。メディアも営利企業なのだから、記者クラブを廃止して自由競争させるべきだ。それによって言論の自由(言論の多様性)が維持できるというメリットも大きい。

 2009年の新型インフルエンザが、このところ毎年流行している「A型」インフルエンザになったのと同じように、現在の新型コロナも近いうちに普通の病気になると考えられる。いつまでも感染者の個人情報を、詳しくバラ撒くわけにはいかないだろう。いまでは年間に数千人が亡くなる(当時の)新型インフルエンザを恐れて、感染者の動向をちくいち公表するよう騒ぎ立てるメディアもなければ、ツイッターで抗議する人もほぼいない。たとえ新型コロナの感染者でも、目的の分からない個人情報の開示を避けるのは、行政としてはあまりも自然な行動だ。

 とはいえ市長がツイッターで「感染者の行動を暴き立てて、何になるのですか」と、説教をしてしまったのは失敗といえば失敗だ。情報源の多くをテレビもしくはヤフーニュース(多くは新聞やテレビニュースのテキスト版)としていて、その感想をツイッターでつぶやいているという「情報弱者」には、その意図が理解できなかっただろう。ツイッターでは、えらい立場の人が説教すると面倒なことになるのが常だ。メディアも含め、多くの人は自分が情報弱者だと思っていない。特にメディアにあおられて興奮状態になっている人に、「これが常識だ」と真正面から主張しても残念ながら通じないだろう。

 

 

ストリートピアノ

 取りやめることで新型コロナウイルスの感染拡大を防止できるという理屈がよく分からない。ストリートピアノをやめるぐらいなら、満員電車での通勤を禁止するほうが先じゃないか。

 マラソン大会は飛沫が飛ぶから中止というのは分からなくもないが、たとえばクリーン作戦(ゴミ拾い)のような屋外イベントまで中止になるのはなぜだろう。

 あるホテルが周年記念にレストランで特別メニューを出すという。「自粛しようと思わないのか」とコメントした人がいた。なんのために?

 ご時世だから…。これで言論を封殺し、思考を停止し、短期的な「スカッと」のために長期的に貧しくなるという残念な状況が目の前に迫っている。そういう世論を主導しているのは専ら、主な記者クラブの加盟社だというのも興味深い。

 

新型コロナウイルス対策は…

 さすがに全国一斉に学校を休みにするのは、やりすぎじゃないか。右にならえしないのはとてもエネルギーが要ることだろうが、小野市がんばれと言いたい。兵庫県内では唯一、学校を休みにしないと決断した自治体だ。

 従来型コロナウイルスも特効薬はないのだから、今回の新型コロナウイルスに特効薬ができるとは、それほど期待できない。インフルエンザと同じように、今後も対症療法を中心に治療するのだろう。

 足元では季節性インフルエンザの患者数が減っているそうだ。一因には、新型コロナウイルスの騒動によって、手洗いが普及したことがあるという。正しい手の洗い方を、学校を通じてもっと普及させたほうがよいのではないか。

 新型インフルエンザが流行したときは、勤めていた会社でマスクが配布された。あのときマスクの配布を担当していた人たちは、ドアを開けたその手でマスクに触れて配布した。「空気を読め」と言うのが好きな人が多い会社だった。